2005年12月27日

模倣犯(三〜五)/宮部みゆき

読了。

続きが気になって気になって、少しでも時間があれば読んでいました。
小説を持ち歩いて読んだのも久しぶりです。
(大体、会社用とか家用とかで、ひとところに置いたまま読むので)


※以下、内容にからむので今後『模倣犯』を読む予定がある方は
 読まないでくださいね


映画版で一番気になっていたのが 最後のピースの自爆シーンで、
実はあまり他のシーンを覚えていないのですが
とにかく最後のシーンで一気にへぼい印象になってしまったということだけが
イメージに残っているくらい、映画版の終わり方は微妙だったのですが。

原作はちゃんと締めくくられていて、奇をてらうような演出もなく
むしろ普通に終了したという感じです。

ピースも意外に「人間」だったし、前半のイメージだと
もっと冷静で知的な感じかと思っていたのですが、
後半は「うかれていた」からなのかどうか
明らかに、怪しまれてもおかしくない行動を取ったりしていたので
何というか、拍子抜け、のような感じでした。

前半で出てくる犯罪やその人となりのイメージと
後半でさらけ出されてくる実際の人物像に、すごく差があるというか。。。

ピースが演出に夢中になりすぎて、生身の人間を相手にしているってことを
あまり重要に考えなくなっていたんでしょうけれど。

というよりも、それまでのヒロミがあまりに彼の期待通りに行動しすぎていて
他人を甘く見すぎちゃっていた、もしくは自惚れちゃっただけなんでしょうか。


最初から最後まで、まさに目が離せない小説でした。
読めない時間がもどかしかったです。

途中で散りばめられる、様々な人たちの小さなストーリーも
大きくからんだり、結局最後までからまなかったりで
そういうところの演出もとてもうまいと思いました。

冊数が多くても本が厚くても、面白い小説って、それを全然感じさせないのですが
これもまた、そういう小説でした。

posted by きく at 23:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 本、漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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模倣犯/宮部みゆき
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Tracked: 2006-01-01 14:28
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